尼崎商工会議所第27代会頭の就任にあたり、ひと言ご挨拶申しあげます。
わが国の経済は、全体としては回復基調にあるものの、地域経済や中小企業においては格差が拡大し、依然として厳しい状況が続いています。
また、原材料・原油価格の高止まりや米国のサブプライム問題の余波により、世界経済の先行きなどにも、不安要因が顕在化しつつあります。
こうした状況下、早期にデフレを脱却し、全国の地域や中小企業が景気の回復を実感できるような経済運営が政府に強く望まれています。
福田新内閣には、持続的な景気回復に軸足を置いた、国益第一のしっかりとした政策運営を行っていただきたいと思います。
わが国経済の持続的な発展を実現するためには、中小企業の底上げが図られ、挑戦する意欲と能力のある中小企業が自らの潜在能力を思う存分発揮できる環境を整備することが必要不可欠です。
中小企業の活力強化なくして、地域経済社会の再生や活性化はありえないと言っても過言ではありません。
以上のような観点に立ち、今後も日本商工会議所を通じ、中小企業対策の拡充・強化や事業承継の円滑化に向けた中小企業税制の拡充、まちづくりの推進と地域産業の振興等を中心に、地域経済と中小企業に光を当てた政策運営を政府に要望してまいります。
地域総合経済団体である商工会議所は、地域経済の発展と産業振興、とりわけ中小企業の活性化に向けて、その真価を発揮することが求められています。
尼崎商工会議所では、「環境と産業が共生するまちづくり」を基本理念に、快適で活力のある都市環境の創造と産業の振興に努めていますが、地域経済・社会の発展の推進役として、より一層のリーダーシップを発揮していきたいと思います。
産業都市としての地域固有の特性と資源を活用したものづくりの促進や都市観光の振興を通じて、地域経済の活性化を図っていく上で、地域の知恵の取りまとめ役として、また、社会、経済環境の変化に対応できる人材の育成役として、商工会議所の果たすべき役割は益々重要になってきています。「まちづくり」「ひとづくり」「もの・ことづくりを」を基本に、時代と地域社会の要請に合致した様々な事業を積極的に展開してまいります。
商工会議所が中心となり、尼崎の中心市街地が賑わいを取り戻すことを目的に、活性化協議会を設立しました。改正まちづくり三法を活用したまちづくりを推進するべく、都市経営の方向性を見据えながら、地域の思いを束ね、活性化基本計画の国の認定に向けて努力してまいりたいと考えています。また、起業家や後継者の育成、経営者の交流の場と機会を提供すると共に、中小企業の連携と自己革新を推進致します。
さらに、企業立地と既存製造業の操業環境の保全に注力すると共に、技術・技能の伝承と生産性の向上を図り、中小製造業の経営体質の改善を支援してまいります。
新会館の建設は、建物の骨格を成す鉄骨の組み上げもほぼ完了し、来年3月の竣工に向けて順調に進んでおります。地域経済振興の拠点となる新会館への期待に応えるべく、地域から愛され、親しまれる会館を完成させ、会員相互の交流を一層活発にし、地域経済の活性化に貢献してまいりたいと思います。
以上、会頭就任に当たり、所信の一端を申し述べましたが、常議員、議員を始めとする会員の皆様方には、尼崎商工会議所に対する一層のご理解とご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げ、会頭就任のご挨拶とさせていただきます。
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