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年頭所感
新年のご挨拶
 新年明けましておめでとうございます。初春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 昨年、尼崎商工会議所は創立100周年を迎えました。幾多の困難を乗り越え、今日の商工会議所へと発展してこられたのも、先人の方々のご努力の賜物であり、心から敬意と謝意を表したいと思います。また、今日までの役員・議員や会員の皆様の会議所活動へのご参加とご協力、国、県、市などの行政当局のご理解とご支援に対し、あらためて感謝申し上げます。

 本会議所の前身である尼崎工業者共和会は明治44年の秋に創設され、先人の目的とするものは一貫して尼崎の産業経済の発展であり、その思いはその後の商工会議所活動に脈々と引き継がれています。

 尼崎は阪神工業地帯の中核として、日本経済の発展において重要な役割を果たしてきました。本会議所の100年の歩みも日本の産業を支えてきた歴史そのものと言っても過言ではありません。我が街・尼崎が元気になり、兵庫県や日本の中で存在感を示していくことができるかは、長い歴史と伝統の中で培われた本会議所の「明るい元気と情熱のDNA(遺伝子)」を継承し、如何に進化させていくかにかかっていると思います。

 東日本大震災は我が国の産業に大きな打撃を与えました。被災地の甚大な被害は勿論、原子力発電所の事故に起因する電力供給不足や大企業の生産機能の海外シフトなどが日本経済の根底を大きく揺るがしています。また、空前の水準にある円高問題など、企業を取り巻く環境はこれまでにないほど厳しいものとなっています。

 国難とも言うべき大変な事態になっていますが、「大変」という字が示すように今こそ“大きく変わる”ことを時代が要求しているのではないでしょうか。世界の経済情勢は劇的なまでに大きく変わろうとしています。あらゆる産業がその変化のスピードに合わせて、どのように再生できるかが問われている中で、商工会議所も時代の潮流に対応し、変わっていかなければなりません。
 私達の考え方が過去にとらわれているようでは、変化のスピードについていけません。そうならないためにも、人と人の絆やつながりを大切にしながら、“交流”と“連携”を促進し、新たなビジネスの息吹を生み出す気概を持ち続けることが必要です。

 尼崎市長と尼崎の産業界の団体や地元金融機関の代表が「ECO未来都市・尼崎」宣言を行い、産業と環境が共生する未来志向のまちを目指して、産業の活性化に向けて心をひとつにしたことは画期的なことです。ひとつの明確な目標を持って行動すると、人との交流が積極的に行われます。新たな交流が芽生えると、企業の連携が始まり、連携が始まれば新しいビジネスが生まれます。そうした好循環をエネルギーの源として、新たなスタートを切りたいと思います。

 本会議所は今まで、まちづくりのコーディネーターとしての役割を担ってきました。今後はもう一歩進んで、プロデューサーとして、様々なまちづくりの形態や仕組みを生み出していくような役割を果たしていくべきです。創立当時の熱い思いや情熱を思い起こし、101年目の歩みを始めたいと思っております。

 尼崎を、本会議所のブランドメッセージにあるように「企業と人が活きづく美しい街」に、また、多くの人々が集うような“話題性の溢れる街”にしていかなければなりません。産業都市としての魅力を発信し、訪れた人々が尼崎の街や企業の魅力に触れ、交流を通じて、新たなコラボレーションが始まる。そのような動きや空気を糧として、“話題づくり”に取り組んでまいります。

 多くの魅力と可能性を秘めた尼崎がさらに飛躍できるように、そして次の100年も笑顔で迎えられるように、地域総合経済団体として、信念を持って活動し、尼崎の発展に貢献してまいります。

 会員の皆様に本会議所に対する尚一層のご理解とご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。


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