尼崎の伝統野菜「尼いも」
伝統野菜活用協議会の取り組み
尼崎の伝統野菜「尼いも」って知っていますか?江戸時代の終わりごろに海を埋め立てた新田地帯で栽培がはじまったサツマイモです。明治時代には尼崎を代表する特産品になりましたが、昭和のはじめの度重なる台風の風水害で絶滅。その後市民の有志の取り組みにより、2003年に復活しました。伝統野菜活用協議会では、この尼いもを活用して、さまざまな取り組みをおこなっています。
新着情報
尼いもとは

「尼いも」は、尼崎の臨海部を埋め立てた新田地帯で栽培していたサツマイモの一種です。
昭和9年(1934)の室戸台風と25年(1950)のジェーン台風の風水害によって栽培が途絶えたものの、公害を克服したまち尼崎のシンボルとして、平成15年(2003)に市民活動により復活を遂げました。
現在は市民ボランティアが生産者とともに栽培し、収穫したイモは市内のお店で商品開発され、さまざまな商品として販売されています。
また、市内の小中学校や歴史博物館では地域の歴史を知る教材として栽培され、着実に地域に根を広げています。
尼いもを使った商品
毎年秋から冬にかけて、尼崎市内の菓子店・飲食店では「尼いも」を使用した商品が並びます。
いずれも店主のアイデアと経験が光る逸品です。運よく巡り合うことができたら、ぜひご賞味ください。
※季節商品のため、発売・終売時期は店舗により異なります。
※原料価格の変動により、価格の変更が予想されるため一部商品は価格を表記していません。
尼いも定番商品
伝統野菜活用協議会が商品開発した、尼いも商品の定番ラインナップです。
主婦が考案した茎の佃煮、ギフトに最適な詰め合わせ、だしのプロが考えた炊き込みご飯の素がラインナップ。
季節商品のため、完売の際はご容赦ください。
※2023年度分は好評により完売しました。次回の販売は2024年秋頃から開始いたします。
伝統野菜活用協議会とは
「尼いも」という地域資源の活用と発信を目的に発足した団体です。
希少な資源を活かすために規格外のイモとツル(茎)も大切に使いながら、さまざまな団体が連携して情報交換や商品開発、製造・販売を行っています。
伝統野菜活用協議会参加団体
尼崎市 尼崎市立歴史博物館 JA 兵庫六甲 あまがさき観光局 園田学園女子大学 小倉屋居内
商品開発参加店
アクアガーデン(尼崎市水堂町2-6-2 アルトピノ立花1F)
濱口商店(尼崎市神田北通5-137-9(三和本通商店街内))
ケーキ工房Watanabe(尼崎市立花町1-6-10)
白い虹安心堂(尼崎市立花町2-1-24)
ひよこのケーキ屋(尼崎市長洲本通2-9-12)
小倉屋居内
(2024年2月時点)
伝統野菜活用協議会の活動
毎年秋から冬にかけて、尼崎市内の菓子店・飲食店では「尼いも」を使用した商品が並びます。
いずれも店主のアイデアと経験が光る逸品です。運よく巡り合うことができたら、ぜひご賞味ください。
※季節商品のため、発売・終売時期は店舗により異なります。
※原料価格の変動により、価格の変更が予想されるため一部商品は価格を表記していません。
育てる

栽培を担うのは市民ボランティア。その1年は2月の苗づくりから始まります。植え付け後は草刈りや水やりを欠かさず育て、茎とイモを収穫。尼いもの茎は、佃煮に加工します。
味わう

秋に収穫した尼いもは、近年は冷凍保存できるペーストに加工し、市内の製菓店や飲食店で活用の幅が広がっています。また、尼崎貴布禰神社では毎年10月に「尼芋奉納祭」が開かれ、多くの参加者でにぎわいます。
語りつぐ

江戸時代の後期から昭和にかけて育てられ、工業化とともに姿を消した尼いも。尼いもを知ることは、尼崎の近世・近代の歴史を知ることにつながることから、市内の小中学校では、教材として栽培されています。
事務局/お問い合わせ
伝統野菜活用協議会 事務局:尼崎商工会議所 産業部 地域振興グループ
〒660-0881 尼崎市昭和通3-96
Tel : 06-6411-2252 Fax : 06-6413-1156